DG Lab、ビットコインのブロックチェーン上で独自仮想通貨を発行できる汎用フレームワーク「DG Lab DVEP (Digital Value Exchange Platform)」™を開発

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 株式会社デジタルガレージ(東証一部 4819、本社:東京都渋谷区、代表取締役 兼 社長執行役員グループCEO:林 郁、以下:DG)、株式会社カカクコム(東証一部 2371、本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:畑 彰之介)、株式会社クレディセゾン(東証一部 8253、本社:東京都豊島区、代表取締役社長:林野 宏)の3社が運営する研究開発組織「DG Lab」は、ビットコインに用いられているブロックチェーン上で独自仮想通貨を発行できる決済システムに向けた汎用フレームワーク「DG Lab DVEP (Digital Value Exchange Platform)」™を開発しました。DG Labは今後DG Lab DVEPを、ビットコインのブロックチェーンに基づく信頼性の高い「デジタル価値の交換プラットフォーム」として、独自の地域通貨や仮想通貨、ポイントを発行する事業者に順次提供していく予定です。また、DGがクレディセゾンなどと開発を進めている、各種ポイントや仮想通貨等のリアルタイム交換が可能なサービスや、仮想通貨間の交換を可能にするサービスなどにも応用する予定です。

 すでにDG LabはフィールドにおけるDG Lab DVEPの技術検証を進めています。第1弾として、株式会社アイリッジ(東証マザーズ 3917、本社:東京都港区、代表取締役社長:小田健太郎、以下:アイリッジ)が飛騨信用組合と開発を進める電子地域通貨「さるぼぼコイン」向けにDG Lab DVEPを提供しました。さるぼぼコインの実証実験は2017年8月に完了しており、DG Lab DVEPが問題なく動作することを確認しました。さるぼぼコインへのブロックチェーンの適用は、今回の実証実験の結果などを踏まえてアイリッジと飛騨信用組合が引き続き検討を進める予定です。

 今回開発したDG Lab DVEPは、 ブロックチェーン技術のコア技術者を多数擁しているBlockstream社(本社:カナダ・モントリオール、CEO:Adam Back)のオープンプラットフォーム技術を利用して開発しました。具体的には、Blockstream社が提供するビットコインを基軸としたブロックチェーン技術であるElements(エレメンツ)を基盤技術として採用しており、その最新機能である「Confidential Assets」(コンフィデンシャル・アセッツ)を適用しています。従来のブロックチェーンでは決済情報や通貨の利用状況などについてプライバシーの観点から課題が指摘されており、エンタープライズでの利用についてこれを解決する必要がありましたが、ビットコインベースのブロックチェーン技術は、現存する様々なブロックチェーン技術のなかでも最もセキュリティレベルが高く、Confidential Assetsはこうした課題を解決する技術として注目を集めています。DG Lab DVEPは、商用化に向けたConfidential Assetsの実証検証を行った世界初の事例となります。Blockstream社には、DGの全額出資子会社で投資・育成事業を手がける株式会社DGインキュベーション(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:林 郁、以下:DGI)および、DGと株式会社大和証券グループ本社(東証一部 8601、本社:東京都千代田区、執行役社長:日比野 隆司)が合弁で設立した株式会社DG Daiwa Venturesが運営する「DG Lab Fund」が出資しています。